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■■ミステリの歴史■■


 ミステリー=探偵小説(推理小説)の歴史・発展史を、自分なりにもう一度敷衍してみようと思い、まとめてみた。ここで扱うのは基本的には「探偵小説 Detective Novel」の発展史であるが、犯罪を扱った文学全体、とくにスリラー Thriller と呼ばれるジャンルについても、並行して考察していきたい。

 もちろん新しい見解やら定見を示そうというわけではない。これまでの主要なミステリの歴史本やら関連書に書かれた内容を、あちこちツギハギし、まとめなおしてみるだけである。ただ、まとめる上で、以下の点に留意してみようと思っている。


■世界ミステリ史概説

  1. 探偵小説の源流(1841年まで)
  2. ポーからドイルまで(1841-1890)
  3. 短篇探偵小説の時代(1891-1917)
  4. 探偵小説の黄金時代(1918-1939)
  5. 第二次世界大戦と戦後(1940-1949)
  6. ジャンルの発展と拡散(1950-1959)
  7. スパイ小説の時代(1960-1969)
  8. さまざまな新しい波(1970-1979)

■世界ミステリ史詳説

  1. ポーにいたる道
    1. 探偵小説の濫觴
    2. ゴシック小説の系譜
    3. 犯罪実話読物の系譜
    4. 犯罪実話読物の系譜—ヴィドックの『回想録』
  2. E・A・ポーと探偵小説の誕生——アメリカ 1841年
    1. 犯罪小説から探偵小説へ
    2. 犯罪小説から探偵小説へ(承前)
  3. イギリス 1850年代〜1860年代
    1. センセーション・ノヴェル
    2. ディケンズの探偵小説
    3. ヘンリー・ウッド夫人とレ・ファニュ
    4. メアリ・エリザベス・ブラッドン
    5. ウィルキー・コリンズと『月長石』
    6. その後のコリンズ
    7. 「刑事の回想録」
  4. フランス 1840年代〜1860年代
    1. ロマン・フィユトンとバルザック
    2. ウージェーヌ・シューの『パリの秘密』
    3. ポール・フェヴァルとポンソン・デュ・テラーユ
    4. ポーの仏訳とアレクサンドル・デュマ
    5. ガボリオーと探偵小説の現実性
    6. エミール・ガボリオーのルコック探偵シリーズ
    7. エミール・ガボリオーのルコック探偵シリーズ(承前)
    8. ガボリオーから始まったもの
  5. アメリカ 1850年代〜1860年代
    1. ルイザ・メイ・オルコットのスリラー
    2. ダイム・ノヴェルの誕生とピンカートン探偵社の設立
  6. 1870年代の探偵小説
    1. 1870年代の探偵小説・概観
    2. アンナ・カサリン・グリーン
    3. アンナ・カサリン・グリーン(承前)
  7. 1880年代の探偵小説
    1. アメリカ——ダイム・ノヴェル探偵小説ほか
    2. ロシア——「ロシアのガボリオ」
    3. ロシア——チェーホフの探偵小説
    4. イギリス——奇譚の時代
    5. イギリス——ファーガス・ヒューム
    6. イギリス——シャーロック・ホームズの登場
    7. 日本——黒岩涙香の翻案探偵小説
  8. 1891〜1900年——ドイルの十年/短篇探偵小説時代のはじまり
    1. 短篇シリーズの開始
    2. シャーロック・ホームズ——偉大なる探偵
    3. マーチン・ヒューイット
    4. プリンス・ザレスキーとラッフルズ
    5. イギリスの探偵
    6. 「新しい女」と女性探偵
    7. 悪党たちの肖像

 


■参考資料

全般にわたる参考資料をここに記す。各章ごとの参考資料は、その章の末尾に挙げた。


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